家族が支える暴露反応妨害療法
…暴露反応妨害療法
(ばくろはんのうぼうがいりょうほう)
…別名"エクスポージャー"
これは、強迫性障害の治療に不可欠な方法…
しかし、患者にとってはとても苦しい治療法である…
この暴露反応妨害療法に立ち向かう戦士がここに、2人いる!
それが、強迫性障害の天才、ハカセくん!!
そしてそれをささえるめんへらーZ!!
2人は今日も、世間をきたないデビルから守るため!!
日々、暴露反応妨害療法と戦い続けるのであった…
…はい。
今日は暴露反応妨害療法のお話です。
暴露反応妨害療法とは、わざと強迫観念が生じるような状況を作って、それを我慢する、という我慢の訓練です。
また、わざと状況を作らなくても、たまたま生じた状況を我慢するだけでも効果があります。
しかしこれ、「我慢」ありきの療法ですから、強迫性障害の本人にとっては、とても負担を伴う治療法なのです。
ですからまずは薬物治療で、暴露反応妨害療法をやってみようかな?って思えるだけの余裕を確保してから、そこから暴露反応妨害療法をやっていくのがいいでしょう。
そして今日は、暴露反応妨害療法をするときの家族の対応について、
ポイントをまとめていきたいと思います!
ポイントは全部で3つ!
☆レベルを考える
1つめのポイントは、その人が我慢できるレベルのことから、少しずつハードルを高くしていく、ということです。
いきなりとてつもなく嫌なことをクリアするなんてことは、まずできません。
そんなことをすれば、逆に病気が悪化してしまうことだってあります。
焦ってレベルを高く設定しすぎないことです。
また、さっきも書いたように、まずは薬物治療をしないと、暴露反応妨害療法をする心の余裕は生まれません。
まだこの療法をする段階じゃないな〜って時に無理をさせないようにしましょう。
☆できなくても責めない
やっぱりできなかった〜!!!なんて時もあると思います。
治療は少しずつしか進みません。
そう、少しずつしか進まないのです。
そんな時になんでできなかったの!!!となってしまえば、
お互い気持ち良く治療に向き合うことができなくなっちゃいます。
なので少し進めればOK!
昨日進めたから今日は進めなくてもOK!
などと、ゆっくりゆっくり、進んでいく気持ちで取り組んだほうがいいです。
特に周りは焦りがちになっちゃいますが、
周りが焦ると本人にとっていいことはひとつもありませんから。
☆できたら褒める
逆に、強迫行為が我慢できた時は、
これでもか!というくらい褒めるのがポイントです。
「すごーい!!」
「きたながりと戦うてんさい!!」
「つり革持てるなんて、尊敬しちゃう!!」
なんてバカップルなんだ…
と、自分でも思いましたが、これは結構大切なことです。
私も病気によって苦手なことを克服できたらハカセくんに褒めてもらっているのですが、
それがモチベーションになってやっていけることが多いのです。
褒めるって、大人になったらなんとなくしなくなりがちですが、
結構効果的なのでぜひ、騙されたと思ってやってみてください!!
今日は、暴露反応妨害療法を支える家族の対応について、書いてきました。
いかがでしたでしょうか?
当事者の家族のみなさんは、「自分にもできる!」というものからぜひ実践してみてくださいね。
さて、OCD Awareness Week(強迫症啓発週間)はまだまだ続きます。
今年(2019年)は10/13から10/19の7日間、強迫性障害の啓発を積極的に行う週間になっています。
私は毎日強迫性障害に関する記事を書くということで、啓発に参加したいと思います。
みなさんも、記事のシェアなどして、啓発に参加していただけると嬉しいです。
ではではそれでは、おやすみなさいzzz